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日本の兵庫県立大学と食品メーカーの研究グループは、放射線を利用して髪の毛一本の微量元素を測定する方法を共同開発しました。髪の毛に含まれるカルシウムや、鉄、亜鉛などの量は、健康状態と深い関係があることから、髪の毛一本を調べて健康を診断するシステムの開発が見込まれています。
研究者は、一本の毛髪を厚さ40ミクロンの薄い輪切りにして、X線を当て、15の微量元素の濃度を測定します。クロムが不足すると、高血圧を招くことがあり、亜鉛が不足すると、アトピー性皮膚炎や味覚障碍に繋がるとのことです。
毛髪は、毛根から先端まで部分ごとに測ることができ、毛髪が伸びるのにあわせた体調の変化も追跡することができます。毛髪の微量元素は血液よりも10倍から100倍多くあるということで、健康診断の素材にするのは簡単で効果が大きいものだとされます。
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