中国外務省の孔泉スポークスマンは9日、北京で行われた記者会見で、「中国側は、韓国の核実験問題が朝鮮半島の核問題をめぐる六ヶ国協議のプロセスに影響が出ないことを希望する」と述べました。
それによりますと、韓国政府は少数の科学者が2000年に自己意思でウラン濃縮実験を行った事実を認めたのに次いで、9日、1980年代初めに、プルトニウムを抽出する核実験を行っていたことも認めました。
孔泉スポークスマンはこれについて、「中国側は韓国政府がIAEA・国際原子力機関と協力して、これらの出来事を全面的にはっきりさせることを望む」と語りました。
さらに、六ヶ国協議のプロセスにふれ、孔泉スポークスマンは、「これまでの3回の協議を経て、各方面は半島の平和と安定及び非核化という共通認識に達した。これはこの地域及び国際社会の共通の目標でもある。中国側は各方面が共に努力し、平和的協議による朝鮮半島核問題の解決を確保することを希望する。これと同時に、現在の情勢が六ヶ国協議に影響を与えないことをも希望し、各方面はこの困難な時にこそ、忍耐と抑制力、実務的な精神を活かし、六ヶ国協議の継続を共に推し進めていかなねばならない」と強調しました。(09/09)
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