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(GMT+08:00) 2004-07-09 11:39:28    
イラクの治安情勢、依然として厳しい

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 イラク暫定政府衛生省が8日発表した統計によりますと、6月28日の政権移譲後の10日間で、合わせて120人のイラク人が各種の暴力事件で死亡したとのことです。イラク駐留アメリカ軍の死傷も甚大です。7日と8日の二日間だけで10人のアメリカ軍兵士が襲撃を受け死亡しました。そのほか、イラク暫定政府のアラウィ首相府が7日迫撃砲の襲撃を受けました。これらのことは、政権移譲後のイラクは治安情勢が依然として厳しいことを表しています。

 専門家は、イラク治安情勢が好転できない理由はいくつかあるとしています。

 まず、イラク暫定政府の合法性と代表性が元々弱いのです。イラク暫定政府は選挙から生まれたものではなく、外国の軍事占領当局の主導の下で生まれたものです。現在の状況の下で、イラク暫定政府の執政行為、特に治安方面の措置はアメリカ軍の支持しか得ていません。暫定政府自身の存在と政府要人の個人の安全さえアメリカ軍の支持と保護に頼っています。ですから、暫定政府がアメリカの命令に従わなければならないのです。それは政府のイメージを大いに損ない、アメリカの傀儡と非難されています。

 次に、イラク暫定政府には基本的な執政能力が足りません。イラクに元々あった国家機構はアメリカに破壊されました。イラクは現在独立に防衛任務と社会治安を担当する警察、国境防衛、治安部隊と情報システムがありません。そのため、暫定政府が7日公布した国家治安法はアメリカ兵士とアメリカ軍の殺人兵器に頼るしかありません。アラウィ首相は6日、「アメリカ軍の戦闘機が5日ファルージャを爆撃した行動で、暫定政府はアメリカ軍に爆撃目標に関する情報を提供し、重要な主導的な役割を果たした」と表明しました。

 第三に、イラクの現在の司法体制が整備されていないのです。

 第四に、外国軍隊のイラクでの存在は暴力を引き起こす源です。

 外国軍隊特にアメリカ軍がイラクで引き続き駐留する状況の下で、イラク治安情勢は根本的に好転しないでしょう。(07/09)