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(GMT+08:00) 2004-06-14 13:46:02    
イランの核問題における新たな論争

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 IAEA・国際原子力機関は14に日ウィーンで会議を開くことを決めましたが、その主要議題の一つはイランの核計画を討議することです。ここ数日、各関係方面もイランの核問題についての見解をそれぞれ示し、世論に広く注目されています。分析家たちは、「これは各方面がイランの核問題で新たな論争を行うことを意味している」との考えを示しました。

 今年3月に開かれたIAEAの理事会議では、協議と妥協を経て採択された決議では次期の会議で情勢を評価すると共に、今年6月、イランの核問題を国連安保理に提出するどうかを決めることを求めています。この会議終了後、イランは『核拡散禁止条約』の追加議定書に調印し、これを実施し始め、IAEAがイランの核施設を抜き打ち査察を行うことを認めると共に、濃縮ウランの精錬を自ら進んで停止し、また、この精錬に使う遠心分離機の製造を一時止めました。

 6月初め、IAEAは報告を発表し、イランが核問題でより協力的な態度を取ったことを高く評価しましたが、三つの問題を指摘しました。その第一は、イランが去年11月濃縮ウラン精錬を一時停止すると発表した後、国内で新たな濃縮ウランの汚染跡が発見されたことです。したがって報告はイランが濃縮ウランを秘密に精錬している疑う人がいる、と指摘しています。第二は、イランが外国から濃縮ウランを精錬できるP2遠心分離機部品を輸入したことです。報告はイランが核兵器を製造する考えを依然として持っていることを暗示しました。第三は、査察メンバーがイランのある企業が依然として遠心分離機を製造していることを発見したことです。

 ドイツ、フランス、イギリスはこのほど、IAEAの理事会に討議を求める非公式決議案を提出し、イランがIAEAにその核計画に対する核査察の実施に提供した協力を肯定する一歩で、イランに一定の圧力を加え、イラン側の協力は『全面的でかつ、直ちに、積極的に』とはいえない」と指摘しました。

 アメリカは、「イランは核兵器を秘密に開発している」とひたすら非難すると共に、イランの核問題を国連安保理に提出することにしたいのです。IAEAの最新報告が発表された後、IAEAのアメリカ代表ブリル氏は、『イランは長期に亘って否定と欺瞞の態度を取って国連査察メンバーとの充分な協力を再三拒否した。その目的は核兵器開発計画を覆い隠すことにある』と非難しました。

 ロシアのプーチン大統領は、「もしイランがIAEA との協力と核計画の公開を拒否するならば、ロシアはイランとの協力を止めるだろう。しかし、現在、ロシアはこのやり方を取る理由がない」と述べました。

 分析家たちは、「プーチン大統領のこの姿勢は、IAEA 理事会での大多数の加盟国の立場をよく反映している」としています。

 IAEAのバラダイ事務局長はこのほど、「現在までにイランの核活動とその兵器計画との間には、具体的なつながりが見つかっていないが、判断を出すことはまだ早い」と述べました。