近代のオリンピックでは、さまざまなマスコットキャラクターが誕生しました。これらのキャラクターは、世界に1つしかなく、活気に富んだ性格を持ち、オリンピックの友情とフェアープレー精神を表しています。オリンピックのマスコットキャラクターの登場は、1968年フランス･グルノーブルの冬季オリンピックからでした。そして、ここ数年、オリンピックのマスコットキャラクターはオリンピックの顔として、その役割がますます重要になり、子供だけではなく、大人にも可愛がられ知られる、なくてはならない存在となりました。

2008年北京オリンピックのマスコットキャラクターも、来年には発表になるという事ですが、ここでは、過去のオリンピック夏季大会のキャラクターをご紹介いたします。

	1972年ドイツ･ミュンヘンオリンピックのマスコットキャラクターーWaldi 　Waldiは、足が短く体が長いドイツの狩猟犬(ダックスフンド)を元にデザインされたモノで、夏季オリンピック史上では、初めて組織委員会が認定したマスコットキャラクターです。
	1976年カナダ･モントリオールオリンピックのマスコットキャラクターーAmik 　名前はAmik。まだマスコットキャラクターとしては影の薄いデザインですね。由来はビーバーです。
	1980年モスクワオリンピックのマスコットキャラクター?ミーシャ モスクワオリンピック大のマスコットキャラクターはロシア熊のミーシャでした。オリンピックのマスコットキャラクターが定着したのはこの大会からと言えます。ボイコットした国が多かったモスクワ大会ですが、ミーシャは事前の広報活動や競技場で大活躍しました。 なお、この大会では、ソ連のタリンで行われたヨット競技専門のアザラシのヴィグリというマスコットキャラクターも存在しました。
	1984年アメリカ･ロサンゼルスオリンピックのマスコットキャラクターーサム 　オリンピックバブルが弾け、その経済効果の低下がささやかれる中で、委員会は民間資本を導入し、マスコットキャラクターのマーチャンダイジングや独占放送権による放送権料の大幅値上げなどで大幅な黒字を生み出しました。
	1988年韓国･ソウルオリンピックのマスコットキャラクターーホドリ 1988年のソウル大会では、ホドリとホスニの雌雄のトラがマスコットキャラクターに認定されました。しかし、ホスニはその後あまり登場して来なかったので、それほど知られる存在にはなりませんでした。この虎をイメージしたキャラクターは、韓国人の情熱と客好きな性格を表しています。
	1992年スペイン･バルセロナオリンピックのマスコットキャラクターーコビー 　コビーは羊にも犬にも似ている動物で、このデザインで有名になったスペインの芸術家ハビエル・マリスカルの作品。スペイン人には、最初あまり好評ではなかった彼ですが、大会終了後には大人気でした。
	1996年アメリカ･アトランタオリンピックのマスコットキャラクターーイッジー（Izzy） 　イッジーは、コンピューターでデザインされた始めてのマスコットキャラクター。謎の生物なので、その名前も「What is it…」が由来なのだそうです。
	2000年オーストラリア･シドニーオリンピックのマスコットキャラクターーオリー、シド、ミリー 　シドニー大会のマスコットキャラクターは、ワライカワセミ、カモノハシ、ハリモグラという地元の動物を元にデザインされ、それぞれ、土、空気、水を意味しているそうです。
	2004年ギリシャアテネオリンピックのマスコットキャラクターーアテナとフィボス アテネの街の守護神、知恵の女神のアテナと、光と音楽の神アポロンを元に、古代ギリシャで作られた土人形をモチーフにデザインされたキャラクターです。今年は大活躍してくれるに違いありません。