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(GMT+08:00) 2004-02-20 17:58:15    
イラクへの政権譲渡

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戦後のイラク情勢を評価する国連専門家グループの報告はまだ正式に公布されていませんが、国連のアナン事務総長は19日、「今年の6月30日に、米英連合軍がイラクに主権を譲渡する前に、イラク全国で直接選挙を行なうことはできない。選挙はイラクに主権を譲渡した後に行なうべきだ」との考えを示しました。アナン国連事務総長のこうした考えは、主権を譲渡した後に選挙を行うというアメリカの一貫した主張に対する有力な支持となります。当日、イラクのイスラム教シーア派はこれに慎重な対応をとりました。

当日、アナン事務総長はニューヨークの国連本部でEU・欧州連合及び、イラク問題に注目している45カ国の代表と会合をした後、「この会合で、国連専門家グループの結論を通告した。つまり、選挙は今年の6月前に行なうことはできないが、6月30日に主権を譲渡するという期限は守られるべきだ。関係方面はイラク暫定政府作りに関するその他の方式を討議し、暫定政府によって今後のある時期に選挙をするべきだ」と述べました。

国連のエクハードスポークスマンは当日「国連の評価報告は既に文書をチエックする最後の段階に入った。しかし、報告は選挙の現行性に及ぶだけで、イラク暫定政権作りの方式については提案しない。」と述べました。

イラク統治評議会のシーア派のメーンバであるバラク氏は同じ日、イラク南部の都市ナジフでシスタニ指導者と会談を行なった後、国連の態度に慎重な対応を行ないました、バラク氏は「シーア派は折中案を受けることは可能だ。国連の評価報告が選挙を必ず6月30日以後に行なうと認めれば、シーア派は政権をまず暫定政府に譲渡することに反対しない。しかし、今年の10月初めまでに、各関係方面は選挙の準備を整えることをその前提条件としなければならない」と表明しました。

フせイン政権が去年に倒された後、イラクの権力がいまだに空白のままです。アメリカはイラクにおけるアメリカの戦略利益を確保するため、去年の11月イラク統治評議会と権力譲渡スケジュールを作りました。アメリカの構想に基づいて、イラク各州では、今年の5月に、間接選挙で暫定議会を誕生させ後、その議会によって、今年の6月に暫定政府を選出し、2005年に行なわれる大統領選挙を準備することになっています。しかし、アメリカのこうした構想はシーア派と統治評議会の大部分の人からの大きな抵抗を受けました。一方、シーア派の指導者シスタニ氏は直接選挙を通じて、イラクの新政権を選出し、米英軍からの主権譲渡を受けることを呼び掛けています。この他、統治評議会も間接選挙によって生まれた暫定政府への権力譲渡は統治評議会の既得利益を損なうことを心配しているため、直接選挙を通じての暫定政権作りに支持を変えています。