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(GMT+08:00) 2004-02-18 18:44:21    
イランの議会選挙

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イランの新しい議会選挙が20日に行われます。多くの改革派の人たちの選挙参加資格が取り消され、更に条件が備わった改革派の600人余りがボイコットしたことから、意外なことが発生しなければ、各界に注目される今回の選挙の結果はすでにはっきりしています。つまり、新しい議会は保守派に支配されることになり、今後、ハタミ大統領が進める改革政策は更にけん制されることになる、と見られています。今日の時事解説は、これについてお話ししましょう。  改革派の人達は、今回の議会選挙を取り消すか延ばすよう、呼びかけていますが、この可能性はすでにきわめて小さいmと見られています。このところ、イランの最高指導者・ハメネイ氏とハタミ大統領は異なる考えによって、今回の選挙に積極的に参加するよう有権者に呼びかけています。ハメネイ氏にとっては、有権者が選挙に広範に参加することはイランの「敵」に自信と必勝の姿勢を示すことです。しかし、ハタミ大統領にとっては保守派の支配を防ぐためやむなくやったことです。 イランの保守派と改革派は、議会選挙候補者資格問題への紛争をすでに一カ月以上続けました。今年1月始め、保守派に抑えられている護憲評議会は候補者への資格審査結果を発表し、選挙参加申請を提出した8200人のうち参加資格が取り消された人が3600人余りに達し、その内で改革派が圧倒的な多数を占めており、更にイラン議会の副議長2人と議員80人余りが含まれていました。改革派の強大な圧力に直面し、ハメネイ氏は表だって調停を行い、再び審査するよう要求しました。しかし、護憲評議会は20日間にわたる再審査を経て、1160人の選挙参加資格を回復させましたが、80人の現職議員を含む多数の改革派の有力者が依然として選挙参加を禁止されました。  護憲評議会のこの再審査結果について、ハタミ大統領は、始めは選挙を取り消すことを暗示し、「私の政府は自由競争の選挙しか行わない」と表明しました。しかし、最高指導者のハメネイ氏は「選挙は予定通りに行われ、辞職と選挙取り消しはいずれも違法行為であり、選挙を延ばす折衷案も受け入れられない」との立場を示しました。  こうした状況の下で、改革派内部にも意見の不一致が起こりました。ハタミ大統領の弟が率いる最大の改革派組織・イスラムイラン参加戦線は今回の選挙を阻止することを発表しており、選挙参加資格を得た600人余りの改革派候補者も選挙参加を放棄することにしました。一方、少数の改革派の人たちと一部の独立派の人たちからなるイラン連盟は、今回の選挙に参加することを発表しましたが、何の選挙運動も行いません。そのスポークスマンは「今回の選挙で保守派に打ち勝つ可能性はない」との考えを表明しました。  4年前の議会選挙では改革派が議会で70%の議席を得ました。改革派は議会と政府を同時に抑えますが、その改革プロセスは余り順調ではありません。関係筋によりますと、「改革プロセスが緩慢なので、改革派は一部の民衆の支持を失い、護憲評議会が改革派の人たちの選挙参加資格を取り消さなくても、改革派は選挙で必勝の自信を持っていません。多くの改革派の有力者の選挙参加が禁止されたことに伴い、選挙結果が保守派に傾くのは明らかだ」とのことです。