• 中国国際放送局日本語放送(北京放送)• 日本語部スタッフ
China Radio International
ホームページ
国際ニュース
中国ニュース
      政治
      経済
      文化
      社会
      スポーツ
      掲示板  (BBS)

中国外務省記者会見

日本関連

愛知万博

朝鮮半島関連

台湾問題

日本語部の春
More>>
(GMT+08:00) 2004-01-16 17:18:35    
イラクの政権移譲プロセスが多くの試練に直面

cri

イラク南部の最大の都市・バスラでは15日、数万人のシーア派教徒が大規模なデモを行い、イラクのイスラム教シーア派最高権威、アリ・シスタニ師が提出した「直接選挙による暫定議会設立」という要求を支持する立場を表明しました。イラク人口の60%以上を占めるシーア派の教徒が絶えず類似のデモ行進を行うことはアメリカのイラク政権移譲計画が多くの試練に直面していることを示しています。

 イラク復興を担うアメリカのブレマー文民行政官とイラク統治評議会は、去年11月15日に政権移譲計画について合意に達しました。このアメリカの意志による計画が作り上げられた後、シーア派の最高権威、アリ・シスタニ師の非難を受けました。シスタニ師の主張はイラク人口の多数を占めるシーア派教徒の広範な支持を得ており、イラク南部のシーア派教徒が集中して居住する都市ではたびたび大規模なデモ行進が起き、選挙方式を修正するよう米軍占領当局に要求しました。関係筋によりますと、シーア派最高権威は、主に米英占領当局とアメリカに任命されたイラク統治評議会を信任せず、間接選挙がアヤツラレルコトヲ心配しているとのことです。

 選挙方式への争いを除いて、今後、イラクがどういった政治体制を取るかの論争も政権移譲プロセスに脅威をもたらしました。1991年の湾岸戦争以後、実質的な自治を行っているイラク北部のクルド住民が連邦制の確立を強く要求し、その既得権をより効果的に保護するようにしています。

 この他、暫定管理の「基本法」の起草活動の複雑さは恒久的な憲法条文を起草することに劣りません。アメリカは「基本法」には言論の自由、集会の自由、宗教の自由、性別、宗教、民族を問わず、全ての人が平等であること、合法的な訴訟手続きを保障することなどを含むことを望んでいます。イスラム教の地位問題について、イラク統治評議会のハキム氏は「将来の新しいイラク憲法は、イスラム教を立法の基盤とすることになる」と述べましたが、シスタニ師は「憲法の中にイスラム教の教えに抵触する内容があるべきではない」と要求しました。

 イラク統治評議会の輪番議長・アドナン・パチャーチ前外相は15日、バグダッドで記者会見し、「過渡的な全国代表大会のメンバーを選ぶ手続きと方法にはまだ改善する余地がある」とした上で、直接選挙の要求を放棄するよう、シスタニ師に勧告しました。

パチャーチ前外相は「19日、ブレマー文民行政官と共にニューヨークに赴き、アナン事務総長と3者会談を行い、国連がイラク政権移譲プロセスの中でどうした役割りを果たすか、などの問題について討議を行う」と述べました。

関係筋によりますと、イラク復興に国連が参与することを排斥したアメリカはずっと3者会談に情熱を傾けませんでした。しかし、ブレマー文民行政官がこの会談に参加したことは、アメリカがイラクに政権を移譲する面で圧力と試練に直面する時、アメリカは国連の影響と支援を借りて政権移譲作業をその計画通りに順調に進ませることを期待していることを示したとのことです。(01/16)