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(GMT+08:00) 2003-11-28 15:05:21    
イランの核問題について

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 IAEA・国際原子力機関は26日ウイーンで理事会を再開し、アメリカがドイツ、フランス、イギリスの3カ国と協議したイランの核問題に関する決議草案を一致して採択し、イランの核問題をしばらくの間、国連安保持理の討議に回さないことを決定しました。この結果は「対話と協力が対立より効果があるものだ」ということを物語っています。

 アメリカと欧州はこの理事会の前に、すでに妥協したため、26日のIAEAの理事会会議は順調に進められました。会議ではIAEAの35の加盟国がアメリカと欧州が協議した「イランの核問題に関する決議草案」を一致して採択しました。この決議はイランが過去IAEAへの確約に違反したことに深く遺憾の意を示す一方、IAEAと積極的に協力し、核活動の透明度を増加すると表明したイランに歓迎の意を表しています。この決議はまた、今後、イランが『核拡散防止条約』に再び違反すれば、理事会は直ちに会議を開き、具体的な行動を検討する」と述べています。

 イラン外務省は直ちに声明を発表し、この決議に歓迎の意を表し、「これはイランが核兵器を開発しないことを証明する面で収めた勝利であり、一国主義政策の失敗であり、協力と対話を強化する原則の勝利でもある」としています。

 更に、イラン、ドイツ、フランス、イギリスの4カ国が発表した『テヘラン宣言』をイランに厳格に守らせ、IAEAと協力を続けるために、今後IAEAがイランと建設的で誠実な協力を続けるよう希望しています。

 IAEA駐在のサレヒ・イラン代表はイランが『核拡散防止条約』追加議定書へ調印する用意があることを再び、明らかにしました。

 ところで、アメリカはイランの核問題を安保理に提出する目的を実現出来ませんし、ドイツ、フランス、イギリス3カ国との妥協に満足の意を示しました。

 アメリカの提出した『トリガー・メカニズム』は決議に書き入れられなかったが、決議の中の関連内容はイランにとって尚も強い束縛効果があると見られています。

 IAEAのエルバラダイ事務局長は決議が採択された後、「理事会は今後、条約に違反する如何なる行為を許さず、そうした情況があれば、理事会は可能性のある様々な方案を審議して、対処する」と表明しました。
 
 アメリカの「ウイスコンシン核兵器抑制計画」の責任者ゲーリー・ミルホリン氏は「今後、イランに核開発に関する未公開の秘密があると分かったら、イランに対する欧州諸国の信頼が破壊され、IAEAはイランの核問題を安保理に提出する大きな圧力にあうだろう」と見ています。

 イランの核問題は今後、問題が深刻化する可能性があるが、これまでの問題の解決の過程は「対話と協力が対立より更に効果があり、関係国が自国の安全を維持し、発展を求める合理的な要求は必ず重視しなければならないことを物語っています。

 協力と対話の枠組内での話し合いによって、イランの核問題のような複雑な国際紛争を解決すれば、結局は当事国だけではなく、国際社会にもプラスとなると見られています。(11/27)