中国各地の中秋節

 

今から600年ほど前の明時代、南京の望月楼と玩月橋が当時の月見の名所で、今から300年前の清の時代になって、獅子山の朝月楼は当時の月見の新しい名所となりましたが、今でも玩月橋で月を見る人は最も多いそうです。中秋節(仲秋の名月)の夜、人たちは望月楼に登り、玩月橋で遊び、名月を鑑賞していました。玩月橋は南京の夫子廟・秦淮河の南にあり、中秋節の夜、多くの文人墨客がこの橋に集まり、笙や笛などの楽器を吹きながら、月を称える詩や歌を詠んだことで、「玩月橋」・「月を愛でる橋」と命付けられました。その後、明の滅亡に伴い、「玩月橋」もだんだんと落ちぶれて行きました。ここ数年、南京夫子廟はすでに再建され、明と清の時代の古代建築の補修工事も行われました。今、毎年の中秋節に、ここで月見をする観光客がだんだん多くなりました。

中国各地では地方によって、中秋節の祝賀行事も異なります。江蘇省無錫地方では、その夜、人々は線香を燃やし、中秋節を祝う習慣があります。上海では木犀という香料が加えられたお酒が中秋節の晩餐の定番飲料とされています。

また、江西省吉安県で中秋節の夜、各村の人々は稲わらで陶器の缶を焼き、缶が赤くなった時、酢を入れ、その酢のにおいは全村に漂うとのことです。

安徽省モン源地方では、中秋節に、子供達はレンガで小さい塔を建て、夜になる時、塔に多くの蝋燭を灯す習慣が残されています。

四川省ではこの日に、月餅を食べる外、鴨肉や胡麻で作ったお餅それに「蜜餅」というお菓子などを食べることで知られています。また、一部の地方では蜜柑の皮を燭台にして明かりをつけて、中秋節をお祝いします。

山東省諸城、臨沂などの地方では旧暦815日中秋節に月を祀る他に、祖先を祀らければなりません。山西省の大同県では月餅を「団園餅」つまり家族団楽のお餅とし、中秋節の夜に徹夜でお祝いする習慣が残されています。

河北省の河間県では、中秋節に雨が降ることは縁起が悪いとされており、もし、この日が雨になれば、野菜がおいしくないと言い伝えられています。

一部の地方では多くの中秋節に独特なイベントが残されています。香港ではこの日に人たちが月を鑑賞し、月餅を食べる外、獅子の火踊りのイベントを行い、また、中国西南部のミヤォ族の人々が月光の下で踊ることで知られています。