臨夏州は黄河の上流、甘粛省中部に位置し、国内で最も貧しい地区です。臨夏州にある8つの県や市のうち、3カ所が貧困度合の厳しい県で、貧困脱出は臨夏州が直面している最も重要な課題です。
中国南部のアモイ市は2010年、臨夏州と東部・西部貧困支援の協力関係を確立しました。北西内陸部の臨夏州の各地には、アモイから管理者、医者、教師、科学技術者、企業責任者が派遣されています。
アモイは教育事業に力を入れ、幼稚園1校、中学校2校、小学校12校特別教育学校1校を設置し、特別クラスの優秀な教師17名を同時に派遣したこともあります。派遣された教師たちは現地で公開講座を行い、教師を育成して新しい理念をもたらしています。
2017年、アモイは臨夏州に3億7000万元を投資して、学校、衛生院(保健室)、橋梁、道路など30のプロジェクトを実行しました。貧困人口6万5000人が利益を収め、このうち1万8000人が貧困脱出を実現しました。
習主席は新年の挨拶で2020年にかけて、農村部に居住している貧困人口の貧困脱出を実現する目標を提出しました。臨夏州は2017年の時点で、貧困人口が27万人いるのが現状です。向こう3年間、毎年9万5000人の貧困脱出を実現させることが急務となっています。(殷、星)