中国の王民国連次席大使は6日、政治的解決はウクライナ問題の唯一の活路だとして、国際社会はウクライナ危機の政治的解決の推進に努力し続けるべきだと述べました。

　国連安全保障理事会（安保理）は同日、ウクライナ危機に関する会議を開き、ジェフリー・フェルトマン国連事務次長（政務局長）らから情勢に関する報告を聴取しました。その際、王次席大使は「最近のウクライナ東部の情勢は全体的に安定し、停戦状態がほぼ維持されている。当面の急務は2月12日にロシア、フランス、ドイツとウクライナが達成したミンスク合意を着実に履行して、ウクライナ問題の政治的解決を推進することだ」としました。

　王次席大使は「ウクライナ問題は複雑な歴史的経緯と現実に及んでいる。根本的に解決するにはウクライナ国内の各地域、各民族の利益と訴えに配慮すると共に関係各方面の関心事の解決を重視しなければならない」と述べました。

　王次席大使はさらに、国際関係において単独で制裁を課したり制裁を課すとして威嚇することは問題解決に不利だとして、「ウクライナ問題の政治的解決の推進に努力し続けるべきだ」との考えを示しました。（ヒガシ）国際・交流へ