EU・欧州連合加盟国特別外相会議は21日、ブリュッセルで決議を採択し、エスカレートしつつあるエジプトの暴力活動を抑制するため、加盟国のエジプトへの武器輸出を制限すると決めました。

　決議は、「EU加盟国はエジプトへ武器及び暴力鎮圧の時に使用できるその他の装備を輸出する許可証の放出を一時停止することで合意した」としています。

　会議の前に、一部のEU加盟国は2012年11月に許可されたエジプトに対する50億ユーロの財政支援計画を停止するよう提案しました。しかし、エジプトの当面の経済情勢と民衆の生計を鑑み、今回の外相会議はこの提案を採択しませんでした。外相会議はまた、エジプトに対する経済支援状況を改めて評価するよう、アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表と欧州委員会に任せました。

　決議はまた、「エジプトの経済社会部門と民間組織に対するEUの現行の支援は継続している。しかし、EUはエジプトの情勢を注意深く見守り、状況によって調整する」と指摘しました。

　21日、国連のフェルトマン事務次長はカイロで、エジプトのファハミー外相やアラブ連盟のアラビ事務局長と会談し、激動するエジプトの情勢について協議をを始めました。（玉華）国際・交流へ