アメリカ製の鉄鋼製品に対する中国の反ダンピング措置などが不当だとして、アメリカが中国を世界貿易機関(WTO)に提訴していることを受け、中国のWTO駐在代表団は20日、中国政府を代表してWTOの紛争解決機関に提訴しました。

　中国商務省は2010年4月、アメリカから輸入する鉄鋼製品・冷間圧延珪素鋼に対し反ダンピングと反補助金の課税を実施すると発表しました。これを受け、アメリカは同年9月、中国側に交渉の要請を出し、WTOに提訴しました。そして今年6月15日、WTOは、この紛争案の処理に関する報告書を発表しました。

　中国商務省は今月20日、WTOの報告書について「法律の解釈などに間違いがあり、WTO協定の『紛争解決了解』の第11条に違反しているため、提訴することにした」と説明しました。(鵬、丹羽)

暮らし・経済へ