中国商務省の姚堅報道官は15日、北京で「レアアース供給は世界各国の責務である。レアアース資源保有国はその開発に取り組み、世界の産業特にハイテク製品を生産する産業にレアアースを提供することを希望する」と述べました。

　レアアースはハイテク製品の生産に欠かせない原料であり、軍事、冶金化学工業、新材料などの分野で広く応用され、「工業のビタミン」と呼ばれています。中国は世界のレアアース貯蔵量の30％しか占めていませんが、レアアースの主な輸出国となっており、その生産量と貿易量は世界の80％から90％を占めています。中国財務省は14日、「来年から一部のレアアース製品の輸出税を引き上げる」と発表しました。そのため、中国のレアアース輸出政策は再び世界から注目されるようになりました。

　姚堅報道官は15日の定例記者会見で「中国のレアアース輸出政策はレアアース産業政策と密接な関係にあり、その基本的な立場は持続可能な発展と環境保護を目指すものだ。こうした背景の下で、中国はレアアースの生産、製錬、輸出の規模を縮小していく」との立場を表明しました。

　関係筋によりますと、現在、中国のレアアース貯蔵量は2700万トンしかなく、現在の生産規模で行けば、一部のレアアース貯蔵量は15年から20年しか維持できないということです。（翻訳：ｈｕａｎｇｊｉｎｇ）

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