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中国対外貿易の大幅な落ち込みをいかに見るか

2009-07-23 16:23:40     cri    























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 国家統計局が16日発表した最新データによりますと、今年上半期、中国の輸出入総額は23.5%落ち込み、このうち、純輸出総額は21.2%下がり、GDPの成長率を2.9%減らしました。かつて中国経済の成長を牽引する三つの要素の一つである輸出は、去年から一転してGDPの成長を妨げてきました。この変化をいかに見るか、中国はこの状況にいかに対応するのか、今日の中国リポート、この問題を解明します。

 上海国ダ輸出入株式会社は、ガラス製品の輸出をメイン業務とする会社です。受注の4割以上がアメリカからだそうです。金融危機はこの会社に大きな影響を与えました。同社の鐘振宇社長によりますと、この会社は07年から現在まで利益の上らない状態に置かれているということです。

 改革開放政策が実施されてから30年、対外貿易は中国経済を引っ張っていた要素の一つです。21世紀の初めの8年間、中国の対外貿易額は4743億ドルから2兆5616億ドルに、およそ4.5倍増えました。この時期、純輸出は241億ドルから2955億ドルに、およそ11倍ぐらい増えました。

 しかし、国際金融危機の影響で、中国の輸出は、2008年上半期から大幅に落ち込み、今年の上半期で輸出はさらに減少し、GDP成長率の2.9%を減らしました。この変化について、「ファイナンス」という雑誌の沈明高経済学者は、「アジア金融危機発生後、中国の輸出は急速に増えてきた。2005年になり、輸出のピークが現れた。輸出の増加にともなって、世界貿易における中国のシェアは絶えず増えてきた。今日、中国は世界で屈指の貿易大国となっている。今回、世界金融危機が発生し、これまでの成長ぶりを維持するのは難しい」と指摘しました。

 また、これまでの10年間、中国の輸出の急成長は、欧米諸国の高消費がもたらしたものです。このような経済成長のモデルにはいろいろな問題があります。世界金融危機はこの矛盾を加速させただけです。

 「今後、中国は、輸出などによってGDPの二桁の成長を実現するのは難しいと思う」

 国際通貨基金の予測によりますと、2009年、アメリカのGDPは1.6%下がり、ヨーロッパは2%下がるということです。そのほか、今年日本のGDPは4%下がるという予測があります。主要貿易パートナー国のGDPの下落は、その国の国内消費の鈍化を示しています。これは、中国の輸出にも影響を与えています。この状況は短時間のうちに変わりません。

 中国の企業にとって、どうしたらいいでしょうか。沈明高経済学者の見解としては、まず、国際貿易における中国のシェアを安定化させることです。また、外部の需要が減少している中で、中国企業の余った生産能力を消化します。その唯一の方法は、国内の需要を拡大することです。

 「社会保険、医療保険などの長期的な政策のほか、短期的な刺激策も必要です。例えば、減税、低収入世帯への手当て、消費券を提供するなどの方法がある」

 中国の経済構造の最適化にともなって、今後、中国の輸出業の効率が上り、レベルも引き上げられるでしょう。(担当:任春生)

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