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『回想の大地——70年の時を超えて』

2016-09-10 16:16:31     cri    

【あらすじ】

 物語は、1935年ハルピン生まれの日本人・丸山巌さんがハルピン国際空港に降り立つところから始まります。

 丸山さんは、この街で幼少期を過ごし、1946年、母親に連れられて日本に帰国しました。今では数少ない先の戦争を身を以て知る存在であり、それでいて非常に前向きな平和主義者でもあります。

 「終戦間もない頃、自らの一家に援助の手を差し伸べてくれた恩人らにもう一度会いたい」。−−−その気持ちに押され、80歳を迎えた丸山さんは再び中国の大地を踏むことを決心します。そして今回、当時引き揚げの際に辿ったハルピンから葫蘆島までの、およそ1000キロにわたる記憶の道のりを自転車で遡ることを思い立ちました。

 丸山さんが記憶を頼りに旅を進めるなか、当時百万人規模に及んだ満州引き揚げの輪郭が明らかになっていきます。それは、終戦後、敗戦国民として中国に残され、路頭に迷った105万に上る日本人が、共産党と国民党の合意と手配の下、葫蘆島から船で帰国するという大行軍だったのです。

 丸山さんが当時の恩人に会うために自転車の旅を続ける途上では、様々な中国の人々との出会いもありました。親切な中国の人々の手助けを受ける中、丸山さんは70年前の日々を思い出していきます。

 時代を超えた中国の人々の素朴な心に感動した丸山さんは、自らの体験を基に本当の中国を伝え、誤解や齟齬を解消していきたいとの思いを強めると共に、歴史の痛みを忘れず、今そこにある平和を慈しむことを訴えることを決心します。

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