北京
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中国ではまさに夏休みの観光ピークを迎える中、一本の海上鉄道路線が注目を集め、大勢の鉄道ファンを引き付けています。
これは山東省の煙台と遼寧省の大連を結ぶ鉄道フェリー線です。渤海海峡を縦貫して遼東半島と山東半島の二大半島を結ぶ、アジアで最も長い鉄道フェリー線で、海上輸送距離は約86.28カイリ(159.8キロ)です。
中鉄渤海鉄道フェリー
これは中鉄渤海鉄道輪渡(フェリー)有限責任公司が運営しているもので、あわせて3隻あります。そのうちの中鉄渤海3号を例にとると、片道で50両編成の重さ93トンの貨物列車、20トントラック50台、乗用車25台、旅客716人を運ぶことができる上、それぞれに専用通路が設けられています。
乗船作業中の列車
港には鉄道用と自動車用の桟橋のほか、旅客乗船用のボーディングブリッジが設置されており、列車、自動車、旅客が同時に、わずか40分で乗降を終えることが可能です。また、旅客乗船用のブリッジは空港のボーディングブリッジのような形をしており、利用客は乗船待合室のあるビルから直接、船室内に入ることができます。列車、自動車、旅客がそれぞれの専用通路を通り、安全に分離されているため、安全性と作業効率の大幅な向上につながっています。さらに、ほとんどの客室には展望窓が設置されているほか、公衆トイレや洗面所も備わっており、家族連れの旅行に特に適しています。
船上のレストラン
この鉄道フェリーは2008年に正式に開通し、東北地区から山東省や東部沿海地区への最短ルートになっており、山海関を迂回する陸上の鉄道路線より1600キロ以上も移動距離を短縮しました。(朱、坂下)