中国 米英豪の原子力潜水艦協力の真の目的を暴露

2023-06-09 14:50:57  CRI

 オーストリアのウィーンで開かれている国際原子力机関(IAEA)の6月の理事会で、中国の働きかけにより、8回連続で米英豪3カ国の原子力潜水艦協力問題についての政府間討議が行われました。李松中国IAEA常駐大使は8日に行った特別発言で、この3カ国の原子力潜水艦協力の本質を暴露し、批判しました。李大使はこの問題の持つ複雑性、論争性を強調すると同時に、各国が共同で、IAEAの枠組み内で政府間の議論を尽くすプロセスを推進し、実際の行動によって真の多国間主義を実践するよう呼びかけました。

 李大使は米英豪3カ国の原子力潜水艦協力について、「周知のような地政学的目的からこのような戦略的軍事協力を強行し、『核拡散防止条約』の原則と実践というハードルを前例のない形で越えている」と批判し、国際的な核不拡散体制に深刻な打撃を与えており、IAEAの監督保障メカニズムに深刻な課題を突きつけていると指摘しました。

 李大使はまた、米英豪3カ国の原子力潜水艦協力の目的について、「米英豪は3カ国の原子力潜水艦協力を核兵器を持たない国と機構事務局との間の定例の保障監督問題に包装しようと企て、『包括的保障措置協定』(CSA)第14条を援用して免除措置を取るよう要求しているが、これは耳を塞いで鈴を盗むようなもので、実際には事務局にこの協力に裏書するよう脅迫しようとしているのだ」と非難しました。

 李大使はさらに、「米英豪が実際の行動で国際社会の懸念に応え、核不拡散の義務を忠実に履行すると共に、平等と相互尊重のもとで、その他各国と率直かつ透明な意思疎通を保つよう求める」との中国の立場を示しました。(朱、坂下)

ラジオ番組
KANKAN特集