中国初の眼鏡をかけた宇宙飛行士

　中国の有人宇宙船「神舟16号」が30日に打ち上げられた後、中国初の眼鏡をかけた宇宙飛行士として、北京航空航天大学の桂海潮教授（36）が話題の焦点となりました。  

△博士から宇宙飛行士になった桂海潮氏 

　お茶の間では「近眼でも宇宙飛行士になれるの？」などさまざまな疑問が話題となっています。中国有人宇宙飛行プロジェクトの楊利偉サブチーフデザイナーは以前、「宇宙飛行士の選抜基準はますます科学的になっている」と述べたことがあります。楊氏によりますと、以前の選抜基準は比較的単一的で、宇宙飛行士は操縦士でありエンジニアでしたが、有人宇宙飛行プロジェクトの発展に伴い、その分業がますます細分化されています。中国の第4陣宇宙飛行士の中で荷重専門家を務める飛行士の募集は、大学や研究機関および宇宙科学の研究と応用に関わる多業種の人々に開放されています。同時に、荷重専門家の身体条件についても、宇宙船の操縦士やエンジニアに比べて若干低く設定されており、軽度の近視も受け入れ可能な範囲に組み込まれています。 

　桂氏は北京航空航天大学の教授、博士課程指導教員で、「神舟16号」飛行ミッションでは主に宇宙科学実験荷重の軌道上での操作を担当します。桂氏は北京航空航天大学で教壇に立って以来、計10人の修士課程・博士課程の大学院生を指導してきました。教え子によりますと、桂氏はスポーツが好きで、暇があればよくジョギングや水泳をするということです。良好な健康状態が宇宙飛行士への仲間入りを果たした重要な要素といえるでしょう。（ZHL、柳川）