南ア下院議長 ドル覇権を非難 自国通貨決済を呼びかけ

2023-05-22 10:57:56  CRI

 南アフリカ国民議会(南アフリカ国会下院)のレチェサ・ツェノリ副議長はこのほど、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の独占インタビューで、「ドル覇権を利用して他国を抑圧する米国の行為は受け入れられない。国際貿易は単一通貨覇権の旧モデルを打破して、脱ドル化した公平な取引方法を模索すべきだ」と述べました。

  ツェノリ副議長は、過去1年以上にわたり米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを繰り返した結果、大量の資本が新興国から米国に流れ込み、全世界の新興国に打撃を与えているとの見方を示しました。

 ツェノリ副議長は、「米国は国際決済と金融インフラにおける覇権的地位を利用して、他国の経済発展の成果をかすめ取っている。大量の国債を発行することで、危機の時期に自らのリスクを転嫁し、覇権行為を通じて世界に米国の無責任な行為のツケを払うよう強要している。したがって、国際貿易では脱ドル化した取引方法を模索する必要がある」として、通貨スワップや自国通貨による決済が取引の第一の選択肢になるべきとの見解を示しました。(ヒガシ、鈴木)

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