砂漠で120時間道に迷った男性、ドローンで救出に成功 中国新疆

2023-05-18 13:35:26  CRI

 中国西部の新疆ウイグル自治区尉犁県公安局は最近、男性がロブ人(ウイグル族の分枝の一つ)の村に近い砂漠に入り、誤って方向を見失って、120時間も砂漠の中に閉じ込められて緊急救助を待っているという110番通報を受けました。

 尉犁県公安局は直ちに複数の警察部門の連動体制を発動し、特種警察(SWAT、緊急救助やテロ取り締まりを行う非軍事部門)、現地派出所の警察が手分けして砂漠の中を徒歩で数時間捜索し、最後は警察用ドローンを使って、ついに端から20キロほど砂漠に入ったところで男性を発見し、無事警務室に連れ戻りました。

 男性は雲南省出身の陳さんで、家族とのもめごとで情緒不安定に陥り、単身で砂漠の奥に入り、自らの命を絶とうとしました。しかし、砂漠の中で数日間厳しい寒さに耐えながらさまざまな考えを巡らし、持っていた食べ物が尽きた後、最終的に陳さんは警察に救助を求める電話をかけました。陳さんが砂漠に入ってから、既に120時間が経過していました。事情を把握した後、警察は陳さんを優しく説得すると共に、陳さんの両親と連絡を取りました。

 1時間を超える警官の説得で、陳さんはついに自殺を諦め、今後は頑張って生きていくと表明しました。その晩、警察は陳さんのために故郷へ戻る列車の切符を購入し、駅まで送りました。その後、陳さんの家族から警察に、陳さんの無事を伝え、警察に感謝する電話があったとのことです。(Mou、坂下)

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