【CRI時評】「メーデー」連休の高潮は中国経済の底力を物語る

2023-05-05 16:54:11  CRI

 中国の公式発表によると、今年のメーデー連休中、中国の国内旅行者は前年同期比70.83%増の延べ2億7400万人で、国内観光の収入は同128.90%増の1480億5600万元に達した。関連する旅行プラットフォームによるホテルの予約件数は2019年同期比で11倍以上に達した。

 出入国政策の適性化と調整に伴い、この「メーデー」連休には中国人客による海外旅行ブームが発生した。関連する旅行プラットフォームによると、中国大陸部からの海外旅行商品の予約件数は全体で前年同期の19倍以上に急増した。

 「メーデー」の消費爆発の背景には中国の主体的な動きがあった。中国は今年、消費の回復と拡大を優先し、内需拡大による消費促進、住民の所得向上、消費環境の改善などの一連の政策を打ち出した。「休日経済」は中国経済を知る上での重要な観測窓だ。中国は第1四半期(1-3月期)に予想を上回る経済成長を実現したことに続き、メーデー連休中の多くの消費データも予想を上回った。このことは、中国の消費市場の内生的原動力の解放が加速していることや、消費が経済成長をけん引する作用がさらに強まっていることを十分に証明した。

 中国国内の需要の強さが世界経済に「火の塊」をもたらした。国際通貨基金(IMF)が発表した最新の「アジア太平洋地域経済見通し」によれば、アジア太平洋地域において、世界経済成長への貢献度が最も大きな国は中国だ。ゴールドマン・サックスは、2023年末までに中国の内需の本格的な回復が世界のGDPを約1%押し上げると予測している。

 中国の質の高い発展の推進に伴い、新たな消費需要のホットスポットが絶えず出現している。例えば電気自動車や燃料電池車などの新エネルギー車、住居の改善、教育・医療・文化・スポーツサービスなどの需要は、世界に向けて新たなチャンスを絶えず生み出している。統計によると、中国の中所得層は2025年までに5億人を超え、うち1995年以降に生まれた「95後」、2000年以降の「00後」世代全体の消費規模は2035年までに16兆元に達すると予想されている。このことが新たなタイプの消費市場の成長を大いに促進し、世界経済に絶えず原動力を注入するだろう。

 中国はこの過程で、絶えず「世界から買い、世界に売る」ことが、中国市場を真の世界の市場にしていく。外資企業が続々と中国に進出し、投資をして工場を建設していることや、多国籍企業の幹部が頻繁に訪中しているなど、外部から中国に目が向けられていることは、中国経済の発展という「特急列車」を見逃すことができないことを物語っている。(CRI論説員)

ラジオ番組
KANKAN特集