北京
PM2.577
23/19
中国西南部の甘孜チベット自治州で100万ボルトの超々高電圧変電所プロジェクトが4日、着工しました。これは現在建設中の変電所としては、中国で最も標高の高い場所に位置する超々高電圧変電所です。
この変電所は四川省・重慶市超々高電圧送電プロジェクトの起点に当たり、従来中国国内で最も標高の高い位置にあった超々高電圧変電所の標高1500メートルを3450メートルに塗り替えました。変電設備の容量は600万キロボルトアンペアです。変電所の建設プロジェクトは標高の高さ、幾重にも覆い被さった氷、地震発生時の震度の大きさという三重の課題に直面しており、自然環境の過酷さだけでなく工事の難易度も極めて高いと見られています。
竣工後は中国西南部送電網の主要部分の電圧が50万ボルトから100万ボルトに上がり、年間120億キロワット時のクリーンな電力の輸送が可能になります。それにより、中国西南部への電力供給が確保され、成都・重慶2都市経済圏への電力供給能力が大幅に高まると見込まれています。(殷、坂下)