中国で今年の黄砂発生11回 過去10年で最多

2023-05-01 14:45:26  CRI

 中国気象局の統計によりますと、今年に入ってから、中国では黄砂が11回発生していて、2000年以降、同期の平均回数(8.2回)に比べ2.8回多く、この10年で最多となりました。


今年4月25日に黄砂が飛来した北京

 特に3月以降、中国では黄砂が9回発生し、過去10年で最多を記録しました。これは例年の平均回数(6.8回)より2.2回多く、過去10年の同期の平均回数(5.2回)より3.8回増えました。

 今年に入ってから、特に3月は北部にある黄砂発生源地域の気温が例年より4~6度高く、降水量が少なく、冬に凍結した表土層の融解が加速しました。また、モンゴル国や中国の内蒙古自治区などの地域の植物が青くなるのが遅く、積雪も少なく、地表は黄砂が飛びやすい状態となりました。こうした状況に加え、モンゴル国では熱帯低気圧が活発化したことにより、北部の乾燥・半乾燥地域で強い風が吹きつづけ、黄砂の中国への飛来につながったとみられています。(鵬、CK)

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