習主席にもらった通学カバン

2023-04-30 14:44:25  CRI

△大切にしまわれている通学カバン

 出稼ぎ労働者の範勇(はん・ゆう)さんの家にある、ピンクの通学カバン。大切にしまわれているこのカバンを、娘の範婧婧(はん・せいせい)さんは度々取り出して眺めては、大事そうにタンスに戻しています。

△2013年、習近平主席は北京地下鉄8号線の建設現場を視察した

 このカバンは10年前に、当時6歳だった範婧婧さんへ、習近平国家主席が贈ったものです。

 2013年の春節を前に、習主席は北京地下鉄8号線の建設現場を訪れ、作業員たちをねぎらいました。範勇さんも作業員の一人でした。彼は他の多くの作業員と同様、春節にも帰省せず持ち場を守ると決めていました。そこで、妻と娘の方が河南省の実家からやって来て、北京で年を越すことになりました。範さんの会社は、彼らのような家族のために、宿舎に個室を用意しました。

 範勇さんの宿舎を訪れた習主席は彼に、「ここで働き始めたのはいつですか」「収入はどうですか」「ご家庭はどうですか」と、親しみを持って尋ね、しばらく会話が続きました。そして、娘の範婧婧さんの姿を見た習主席は、彼女に色鉛筆やペンケース、メモ帳、絵本などが入ったピンクの通学カバンをプレゼントしたのでした。

 それから、範一家と別れる際に習主席は、「せっかく北京に家族がそろったのだから、故宮を見にいくといいですよ」とアドバイスしました。

△範勇さん一家

 今年、範勇さんと範婧婧さんは久々に北京を訪れました。10年振りの故宮を眺めながら、範勇さんは「故宮は大きすぎる。私が建設した地下鉄の駅よりも大きいですよ」と語りました。

△再び北京を訪れた範婧婧さん(左から1人目)と父・範勇さん

 万里の長城や故宮といった歴史建築も、現代の地下鉄も、範勇さんのような労働者たちが、コツコツと働くことで造り上げられたものです。彼らは今日も、社会の根幹を築いています。(ZHL、謙)

 

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