内蒙古自治区フルンボイル草原 春の休牧期間に

2023-04-11 14:40:32  CRI

 天然の牧場として有名な中国北部に位置する内蒙古自治区のフルンボイル草原。草原に緑が戻るこの季節は、牧草が最も弱い時期でもあります。草原の生態系環境を保護するため、この草原では、620万ヘクタール余りの草地を10日から休牧期間としています。最短でも45日間の休牧期間中は、家畜はすべて囲いの中で飼育され、放牧は禁止となります。

 草原は内蒙古自治区生態システムの中心であり、気温の上昇につれ、牧草は徐々に緑になっていきます。春の休牧期間を設けることで、家畜による牧草の被害を効果的に抑え、牧草の成長や収穫量を向上させることができます。

春の休牧期間の内蒙古自治区フルンボイル草原

 地元政府は、飼料や家畜用の水の準備、伝染病の予防と治療などについて農牧民を指導にあたります。また、休牧を行う農牧民には、草原生態環境保護政策に基づき、一定の補償金が支給されます。

 休牧の効果を確保するため、関係部門は抜き打ち検査や人による監視などにより、草原に対する動的観測を実施しています。(殷、野谷、MN)

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