中国の上場銀行13行 2022年の平均年俸は590万円相当を突破

2023-04-07 11:40:23  CRI

(中国の都市銀行の多くが本部を置く北京市内の金融街) 

 4月6日現在、中国の全国性上場銀行13行が2022年の年次業務報告を発表しました。13行に中国建設銀行、中国工商銀行、中国農業銀行、中国郵政儲蓄銀行、交通銀行、中国銀行の六大国有銀行のほか、華夏銀行、上海浦東発展銀行を除く株式制商業銀行7行が含まれます。

 銀行員の平均年俸については、いずれも30万元(約590万円)を超えました。最高額だったのは中信銀行で、平均年俸は62万4500元(約1230万円)で、平均月給は5万元(約98万5000円)に達しました。第2位は招商銀行で、平均年俸は56万4600元(約1102万円)、月給は4万7000元(約92万6000円)でした。その次は浙商銀行と興業銀行で、平均月給はいずれも4万5000元(約88万6000円)でした。

 六大国有銀行の給与水準は株式制商業銀行に及ばず、平均月給は2~3万元(約40万円~60万円)でした。中国郵政儲蓄銀行は六大国有銀行の中で唯一賃金が下落し、年俸が3%近く下落しました。

 また、年次報告を発表した株式制商業銀行7行のうち、4行で平均年俸が下がりました。下げ幅が最大だった平安銀行では平均年俸が5.84%減少して、平均月給は2600元(約5万円)近く減少したとのことです。

 人件費コストの観点からすれば、上場銀行13行の2022年の賃金総額は前年比5.85%増の8499億7600万元(約16兆7445億円)でした。職員数では、13行の職員総数は前年比3万5800人増、同1.62%増で224万900人に達しました。

 また、2022年には一部の銀行で人件費の削減が行われ、株式制商業銀行の半数以上で管理職への賃金支払いが圧縮されました。六大国有銀行のうち、中国農業銀行、中国工商銀行、中国銀行は近年になり人員削減をしており、2022年には中国農業銀行と中国工商銀行は職員2万人以上、中国銀行は5000人余りを削減したとのことです。(Lin、鈴木)

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