4月4日 火曜日

2023-04-04 22:53:00  CRI

 明日、4月5日は二十四節気の清明。中国では清明節とも呼ばれ、1日休みです。春のピクニックに行ったり、お墓参りをして亡くなった家族を偲ぶ風習があります。

 さて、今週の番組、「週間ニュースファイル」に続き、「CRIインタビュー」では、中国初のスノーボード五輪金メダリストの蘇翊鳴(スー・イーミン)選手を育てた日本人スノーボードコーチの佐藤康弘さんへのインタビューをお届けします。


佐藤康弘さん


2023年4月<今月の特別寄稿>
東京都 イタズラ爺さん・奥田正彦さん(87歳)

 今年、4月5日は二十四節気の「清明」です。タイミングよくこの詩を選ぶことができました。印文は「湘簾閑不巻」です。

浣溪沙 清明
(北宋)朱淑眞
春巷夭桃吐絳英
春衣初試薄羅輕
風和煙暖燕巢成
小院湘簾閑不巻
曲房朱戸悶長扃
惱人光景又清明

浣溪沙 清明(かんけいさ せいめい)
朱淑眞(しゅしゅくしん)
春巷の夭桃 絳英(こうえい)を吐き
春衣 初めて試む 薄羅(はくら)の軽きを
風和らぎ 煙暖かに 燕の巣成る
小院の湘簾 閑にして巻かず
曲房の朱戸 悶として長く扃(とざ)せり
悩める人の光景 又も清明なり


【詩の内容】春の街にいまを盛りの桃の木は、赤い花を咲かせている。この春初めて春の衣を着てみれば、その薄もののなんと軽いこと。春風はやわらぎ、春がすみが暖かくたなびいて、燕の巣もできました。でも、小さな奥庭の竹の簾はひっそりと下がったままで巻き上げられることもなく、奥まった部屋の朱い戸も、恋のなやみのために閉じこもったままなので、ずっと閉まったままです。恋の苦しみはつのるばかりで、悩む私の生活は変わることなく、時節はまた清明節を迎えています。

 朱淑真は、北宋から南宋にかけての女流詩人です。幼い頃から頭が良く、才覚と容姿に優れ、古典や歴史に造詣が深く、書や画を愛し、詩が得意だったといいます。しかし、気に染まぬ結婚をして、のちに夫に棄てられるという不幸に見舞われます。分かれてから新しい恋人ができたらしいのですが、その愛も成就しなかったようです。

 浣溪沙とは、七言六句の詩の形式名です。前半三句、後半三句に、淑真の不遇のやるせない気持ちが表現されています。

 また、湘簾とは、昔、舜帝の妃が、舜が蒼梧(広西チワン族自治区)の野で死んだ後を追い、湘水に身投げして女神になったといいます。その女神の涙のあとが黒く斑点になっている竹「湘妃竹」で作った簾のことです。

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