中国チェーンストア経営協会 「高齢化ビジネスガイドライン」発表

2023-03-30 13:18:41  CRI

 中国チェーンストア経営協会はこのほど「高齢化ビジネスガイドライン」を発表

 中国のチェーンストア経営協会である連鎖経営協会はこのほど、「高齢化ビジネスガイドライン」を発表し、各チェーンストア経営企業に高齢消費者のニーズに合った製品とサービスを提供するよう求めました。

 同ガイドは、高齢者にサービスを提供する際の安全上のリスク要因を全面的に認識する必要があるとしています。高齢者優先の文化を提唱して、高齢者優先または専用エリアの標識を設けるとともに、高齢者向けのインフォメーションや、決済、休憩、トイレ、医療などへの迅速なアクセスを提供することを求めています。

 商品の配置については、高齢者の身体的特徴を考慮して、日常必要とする商品をかがまなくても取りやすい場所に置くべきとしています。提供する商品については、浪費を避けるため、高齢者向けに小分けに包装された食品や、一人暮らしに適した簡単な調理ですぐに食べられる食材セット、高齢者が慢性病を管理する上で必要なセットメニューなどを提供すべきだと強調しています。高齢者を対象とするマーケティング活動については、シンプルで明確なマーケティングプランとし、分かりにくいネット用語の使用を避け、高齢者にはっきりとした販売情報を与えるべきだとしています。

 付帯サービスについては、行動が不自由な高齢者には宅配サービスを提供すべきとしています。消費者層の居住地から比較的遠方の大型ショッピングモールには、高齢者送迎バスを提供すべきとしています。また、一人暮らしの高齢者のために介護者による代理の注文(またはデリバリーの注文)といったサービスを提供すること、相談や案内については、行動が不自由な高齢者のためにドアの開閉、付き添い、車椅子を押すなどのサポートを積極的に行うべきとしています。積極的に高齢者の要望を尋ね、引率または率先して同行して手伝うことや、セルフサービス設備の使い方や問い合わせなどに辛抱強く応じ、サポートしなければなりません。

 このほか、営業エリアには老眼鏡や、拡大鏡、救急箱、血圧計、車椅子、杖、自動体外式除細動器(AED)などを設置するよう求めています。階段のある場所にはバリアフリーエレベーターを設置すると共に、出入り口についても段差をなくし、床面のスロープは平らに改修しなければなりません。また専用トイレを設置し、滑り止め処理、敷居の撤去、手すりの設置、SOSボタンの整備などを求めています。(朱、坂下)

 

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