北京
PM2.577
23/19
中国の対外融資をめぐる米国からの根拠のない非難に対し、中国外交部の毛寧報道官は30日の定例記者会見で、米国は他国に手を出してとやかく言うのではなく、発展途上国を助けるために実際の行動を示すべきだと指摘しました。
イエレン米財務長官は、米国は国際機関や発展途上国への融資における中国の影響力に対抗するために懸命に取り組んでいると述べた上で、中国による発展途上国への融資が関係国の債務問題を引き起こしているとしていました。
これを受けて、毛寧報道官は「中国は常に国際ルールを順守し、オープンかつ透明性の原則に基づき、いかなる政治的条件を付加せず、政治的私利を求めず、発展途上国と投融資協力を展開している。中国は常に発展途上国の債務負担軽減に支援を提供し、G20債務支払猶予イニシアチブにおいて最大の貢献をしてきた」と述べました。
そのうえで、「世界銀行の統計データによると、発展途上国のソブリン債の中で多国間金融機関と商業債権者が8割を超え、発展途上国における債務圧迫の最大の原因となっている。米国は昨年以来、前例のない幅の利上げを実行し、関係国の債務問題に拍車をかけている」と強調しました。(シンエン、MI)