中国北西部にスマートレールエクスプレスシステムを導入

2023-03-24 10:50:11  CRI

 中国西北地区で初のスマートレールエクスプレス路線がこのほど、陝西省西咸新区で開業しました。線路の全長は11.9キロで、車両は定員231人、リン酸鉄リチウム電池の貯蔵エネルギーをけん引電力とし、最高時速は70キロに達します。

陝西省で使用されているスマートレールエクスプレス

列車の内部

 スマートレールエクスプレスは、中国が世界で率先して採用した新型都市軌道交通モデルで、軌道追跡能力を持つ全電動ゴム車輪列車を輸送手段として使用しています。レール走行に依存せず、簡単な道路改造だけで運用できるため、1本の線路の建設サイクルはわずか1年。また、同じ輸送力の下では、スマートレールエクスプレス路線の投資は路面電車路線の5分の1(中国の路面電車路線の建造費は約1億5000万元/キロ、約28億7000万円/キロ)にすぎません。

 列車は多軸ステアリングシステムを採用しているので、旋回半径は普通のバスとほぼ同じです。車載センサーによって路面仮想軌道線路を識別し、中央制御ユニットは列車のけん引、制動、方向転換などの動作を完了することが確保されると同時に、列車が既定の仮想軌道を走行することを正確に制御できます。列車が交差点に近づくと、システムは自動的に列車を識別し、赤信号をできるだけ早く青信号に変え、列車が優先的に通過するようにします。

 スマートレールエクスプレスシステムはすでに東北地区のハルビン、東部の江蘇省蘇州市、南部の湖南省長沙市、南西部の四川省成都市など多くの都市で試験運営または正式に運営されています。(Mou、野谷)


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