北京
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中国初の海底にある二酸化炭素(CO2)回収・貯留井の掘削作業が19日に始まりました。海上でのCO2注入・貯蔵・モニタリングといった一連の掘削技術と装備体系の運用は、中国では初めてとなります。
CO2の回収・貯留とは、工学技術手段を通じて、回収したCO2を地下800メートルから3500メートルまでの深さの範囲内の陸地または海底の塩水層に貯留することで、CO2排出削減を促進する措置として国際的にも知られています。
この回収・貯留井の稼働により、該当エリアの海上掘削プラットフォームが石油と天然ガスを採掘する過程で発生したCO2が回収され、海底の地層に大規模に注入されます。作業員の推計によりますと、ピーク時は年間30万トンのCO2を貯留でき、累計の貯留量は150万トン以上になる見通しです。
この回収・貯留井は今後、海上プラットフォームで石油と天然ガスを採掘する際に発生するCO2だけでなく、沿海部の一部の高排出企業の生産で発生するCO2も回収でき、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)のグリーン・低炭素発展の実現に一役買うことになります。(ミン・イヒョウ、柳川)