ガンダーラ芸術展が北京の故宮博物院で開催

2023-03-16 12:01:07  CRI

 中国とパキスタンの共催によるガンダーラ芸術展が15日、北京の故宮で開幕しました。今回の展覧会は、これまで中国国内で開催された中で最大規模のガンダーラ芸術展です。芸術展は「芳香の国:多元文化下におけるガンダーラ文明の誕生」「ガンダーラ芸術の輝き」「ガンダーラ芸術の余韻」の三つのユニットに分かれて、古代ガンダーラ文明の発展の視点から、その芸術的魅力や影響などを展示しています。

展示品:舎衛城の神変

 芸術展にはパキスタンと故宮博物院から厳選された文化財203点が出展されています。うち、パキスタン側からの173点(セット)は紀元前2世紀から10世紀までのもので、初期の仏や菩薩の造像のほか、仏教の伝説や物語に関わるもの、仏塔の建築部材などガンダーラ彫刻芸術、金銀の器物やアクセサリーもあります。故宮博物院からの30点(セット)の多くは古代ガンダーラ地方から高原シルクロードのスワート、カシミールなど芸術の中心地を通じて中国のチベット西部に入ったものです。 

展示品:金箔貼りの舎利塔容器

 古代ガンダーラの考古学遺跡は主に現在のヒンドゥークシュ山脈とカラコルム山脈の南端に分布しています。ここはシルクロードとインド亜大陸を結ぶ重要な中枢であり、地中海文明、イラン文明、中央アジア草原文明とインド文明が融合する場所でもあります。多元文化の互いの影響の中で多彩な文明が形成されました。開催は6月15日までです。(閣、野谷)

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