習近平氏 『求是』誌に農業と農村の現代化推進に関する重要文章を寄稿

2023-03-15 21:56:53  CRI

 習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席による「農業強国建設の加速 農業・農村現代化の推進」と題された重要な文章が、16日発行の中国共産党中央委員会の機関紙『求是』第6号に掲載されることがわかりました。

 習氏は文章で、中国がいま目指している農業強国の建設と農業の現代化は、諸外国でいわれる一般的な現代化農業強国と共通した特徴もあれば、自国の実情に基づいた中国の特色も併せ持っているとし、その具体的な内容として、「自国の食料自給力の確保、家庭分散型経営と集団統一経営の共存を軸とする農業の発展、エコで低炭素な農業の発展、農耕文明の継続、共同富裕の着実な推進」という5つの点を挙げています。

 習氏はまた、「食糧と重要農産物の安定的かつ安全な供給を保障することは、一貫して農業強国建設の最優先事項である」とし、「増産と農産物のロスの削減の両方に力を入れ、食料の節約に向けたあらゆる取り組みを絶えず深化させなければならない」と指摘した上で、多元化された食物の供給システムを構築するよう提言しています。

 さらに、「『三農(農業・農村・農民)』事業における重点は、人的資源、物的配分、資本、すべてを農村振興に振り向けなければならないということだ。これは歴史的な変化である」としています。農業科学技術については、「常に世界の農業科学技術の最前線に目を向け、ハイレベルな農業科学技術の自立と強化の実現を加速させる必要がある」とし、農村改革の深化については、「引き続き農民と土地の関係という主軸をしっかりと捉えて対処し、多くの農民が改革の中でより多くの成果を分かち合えるようにしなければならない。都市部と農村部それぞれが持つ要素の平等な交換と双方向の流れを妨げる制度的な障壁を打破し、率先して県という範囲で町部と農村の格差構造を打破しなければならない」と訴えています。

 また、「農村の現代化建設を大いに推し進めるべきである」としたうえで、「物質的な暮らしの向上だけでなく、心の豊かさの重要性も求めていかなければならない」とも強調しています。(Yan、MI)

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