中国の宇宙ステーション、初の点火実験に成功

2023-03-03 11:57:25  CRI

 中国科学院空間応用工学・技術センターによると、「夢天」実験モジュールの燃焼科学実験キャビネットはこのほど、初の軌道上点火実験に成功し、宇宙ステーション燃焼科学実験システムの機能の完全性および実験フロー全体の正確性と科学性を検証して、今後の宇宙科学燃焼実験プロジェクトに向けて良好な基盤を打ち立てました。

△宇宙ステーションの燃焼科学実験キャビネットで行われたメタン燃焼の画像(左)と、地上での同じ条件下のメタン燃焼の画像(右) 

 燃焼キャビネット科学実験システムの主任設計士を務める中国科学院熱物理工学研究所の鄭会龍研究員によると、今回の点火実験はメタンガスを燃料としていて、2回の点火実験の合計で約30秒間燃え続けたということです。 

 ハイスピードカメラがアップロードした実験映像は、メタン空気予混合火炎(内部の円錐状火炎)が拡散火炎に包まれる姿を鮮明に示しています。燃焼科学実験の担当科学者である清華大学の劉有晟准教授は「浮力の影響を受けないため、外部の拡散火炎は地上での同じ実験の結果に比べて短くて丸い」と述べました。(ZHL、坂下)

 


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