外国からの「締め付け」解決のために 中国は基礎研究分野で新たな取り組みを打ち出す

2023-02-23 15:28:14  CRI

 中国共産党中央政治局委員は21日、基礎研究の強化に関する学習会を開きました。

 中国共産党中央政治局の学習会は執政党が自らを絶えず改善していくための学習メカニズムであり、中国共産党が国家管理を行う上での大きな特色です。党の政策を決める中央政治局委員らが中国の発展に関係する重要な問題、あるいは専門分野の知識についての学習会を行い、国家管理の能力とレベルを絶えず向上させることを目指します。こうした学習会は毎年7、8回行われます。今回のテーマは基礎研究を強化し、科学技術の自立自強の基礎を固めることです。

 現在の世界はメガサイエンスの時代に入り、科学の融合、学際的研究が絶え間なく発展しています。科学技術と経済社会の発展の浸透と融合が加速し、国際的な科学技術競争は先端的な基礎研究分野に移っています。一方、中国の発展環境は複雑で深刻な変化に直面しています。米国は中国を主要なライバルと見なしており、同盟国を巻き込んで中国を封じ込め、ブロックし、抑圧し、中国のハイテク技術分野に対して「締め付け」を行ってきます。習近平総書記は、「国際的な科学技術競争に対応し、ハイレベルの自立自強を実現させるには、基礎研究を強化し、基幹技術に関する問題を根本的かつ末端から解決することが急務だ」と指摘しました。習総書記が描いた中国の新たな発展の構図においては、自立自強の科学技術のイノベーションがとりわけ重点となり、その中でも基礎研究はその重要な一環であるといえます。

実験室でウエハーを検査中の女性エンジニア

工場で機械設備を点検中の若手エンジニア

 今回の学習会は、中国が基礎研究に対する制度的保障、資金投入、人材育成を強化していくという積極的なシグナルを発信しました。習総書記は、「人類が共通の発展という難問を解くためには、これまでのいかなる時よりも国際協力と開放・共有が必要だ。中国は国際的な基礎研究協力のプラットフォームを構築し、世界に向けた科学研究基金を設立し、国家の科学技術計画の外部への開放を拡大し、気候変動、エネルギー安全保障、バイオセキュリティ、宇宙空間の利用といったグローバルな問題について、中国と海外との共同科学研究を切り開き、深めていく」と指摘しました。(殷、坂下)

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