外交部報道官、中米接触について説明

2023-02-20 11:34:58  CRI

 外交部報道官は19日、ミュンヘン安全保障会議でドイツを訪れている中国共産党中央政治局委員、中央外事活動委員会弁公室の王毅主任が米国の要請に応じてブリンケン米国務長官と非公式に接触したことについて説明しました。 

 それによりますと、いわゆる飛行船事件をめぐり、王毅主任は厳正な立場をはっきりと伝え、「米国のすることなすことは典型的な武力の乱用で、国際慣行と国際民間航空条約(シカゴ条約)に明確に違反し、中国は強い不満を持ち、厳正に抗議した」と指摘しました。さらに「米国こそ世界最大の監視・偵察国家で、米国の高高度気球は何度も中国の上空を違法に飛行していて、中国をおとしめ中傷する資格はない」と訴えました。また、武力の乱用が中米関係にもたらした損害を正視するよう米国に促し、「もし米国がこの問題を利用して騒ぎ立て、事態をエスカレートさせるなら、中国は必ず最後まで付き合い、それによって生じた一切の悪い結果の責任は米国が負うことになる」と指摘しました。 

 ウクライナ問題については、「中国は原則を堅持し、和平交渉を促し、一貫して建設的な役割を果たしている。中国とロシアの全面的戦略協力パートナーシップは『非同盟、非対抗、第三者を標的にしない』ことを基礎として確立されており、二つの独立国家の主権の範囲内のことだ。われわれが米国による中露関係への口出しや脅し、抑圧を受け入れたことは一度もない。米国が大国としてすべきなのは、危機の政治的解決を促すことであり、火に油を注いだり、機に乗じて利益を図ったりすることではない」と述べて、中国の立場を表明しました。 

 台湾問題については、「台湾海峡の安定を維持するためには、『台湾独立』に断固反対し、一つの中国の原則を真に堅持しなければならない」と強調し、米国に対し、台湾問題において歴史の事実を尊重し、政治的約束を守り、「台湾独立」不支持の立場を確実に表明するよう呼びかけました。(Lin、柳川) 

 

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