中国救助隊、トルコでの活動を完了

　中国からトルコに派遣されて国際救助活動を展開していた中国救助隊の隊員82人が16日夜、中国国際航空のチャーター便で帰国しました。中国香港特区の救助隊も同じ飛行機で帰国しました。

　中国の救助隊は現地時間同日正午ごろ、ハタイ・スタジアムに設けられた避難所から撤退しました。救助隊は撤退にあたって、被災地の住民に飲食物やテントの一部、全ての生活物資と医療物資を残して、被災地住民に対する気持ちを示しました。

　中国救助隊が被災地入りしたのは8日で、トルコ側が提示した、地震被害が最も深刻な地域の一つであるハタイ県で捜索救助任務を遂行しました。救助隊は捜索で生存の兆候の探知に努め、最後まで希望を捨てることなく力を尽くしました。救助隊は活動期間中、延べ21回・308人の隊員を出動させ、総面積70万平方メートル超の建築物87棟分を捜索し、閉じ込められていた6人を救出し、犠牲者11人を発見しました。

　中国の救助隊の活動は、トルコ側から高い評価を得ました。トルコ政府の一員として救助隊を見送ったトルコ外務省のイスマイル地域調整官は、中国の救助隊の懸命な活動に深く感謝しており、救助隊の努力は、両国関係の発展を促進すると述べました。（雲、鈴木）