深宇宙レーダー探査プロジェクト第2期、中国西部で着工

2023-02-15 13:55:15  CRI

プロジェクト第1期

 中国南西部の重慶市雲陽県で2月14日、「中国複眼」第2期――「超大型分布口径探査レーダープロジェクト」の建設作業が始まりました。25基の30メートル口径レーダーが建設されます。レーダー群は1000万キロ離れた小惑星の探査や画像化に用いられます。同プロジェクトは地球近くの小惑星による衝突に対する防御と惑星科学研究に重要な支援を提供するものであり、工事は2025年に完了する予定です。

 「中国複眼」は中国初の「超大型分布口径探査レーダープロジェクト」です。また、世界初の3次元イメージング・変形モニタリング用の深宇宙レーダーです。想定では、プロジェクトの有効距離は、地球から太陽までの平均距離とほぼ同じで1億5000万キロに達し、内太陽系天体の高精度能動観測能力を備え、地球に近い小惑星や月、金星、火星、木星などを高分解能で観測できるとのことです。

 「中国複眼プロジェクト」は3期に分けて建設され、完成すれば、深宇宙探査レーダー分野において、中国の50年分の先行を実現する見込みです。(hj、鈴木)

プロジェクト第2期の想像動画のスクリーンショット

月クレーター地盤レーダーによる中国初の3次元画像

 

ラジオ番組
KANKAN特集