2022年、世界の海水温が過去最高を更新

2023-01-14 17:44:49  CRI

 最近、ある研究において、2022年の世界の海水温は1958年の記録開始以来最高を記録したことが分かりました。1990年以降、世界の海水温は加速度的な上昇傾向を示しており、世界的な海の温暖化がもたらす異常気象は、人類の発展の持続可能性をも脅かしています。

 11日に学術誌『大気科学進展(Advances in Atmospheric Sciences)』に掲載されたこの研究は、中国、米国、イタリア、ニュージーランドなどの科学者24人が共同で行ったものです。研究結果によりますと、世界の海は、排出された温室効果ガスよる過剰な熱の90%を吸収しており、2022年は「世界の海が観測史上最も暑い年」となったのとともに、過去40年間で海水温は累計で200ゼタジュール増加したことが分かっており、これは2021年の世界の総発電量の2000倍に相当するものだということです。

 同時に、上昇し続ける海水温と塩分濃度は海洋と大気間の熱、酸素、炭素の交換に影響を及ぼし、海洋の酸素含有量の欠乏を引き起こし、海洋生態系と生物に影響を与えています。海の温暖化は大気の不安定化も招き、台風やハリケーンなどの異常気象を増幅させ、干ばつや洪水などの自然災害をもたらしていると示しました。(帥・MI)

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