伝統文化で迎える新春 中国各地で年越しムード濃厚に

2023-01-14 18:33:24  CRI

 今日は旧暦12月23日。中国では「小年」と呼ばれ、その訪れは、春節がますます近くなり、年越しムードが濃くなることを意味します。帰省して年越しをする人は、帰る準備を始め、各家庭でも春節の準備を始め、忙しないながらも、団らんを待ちわびる年末の雰囲気が各地にあふれています。

 山西省の汾河地域では、毎年春節前に“年饃(動物や花などなどを模して作られる伝統的なまんじゅう)”を蒸す風習があります。山西省霍州市ではここ数日、各家庭で年饃が蒸し始められ、新春を迎える準備が進められています。霍州年饃は地元の人々にとって、もはや単なる食べ物ではなく、家庭に収入を増やし豊かになるための「財富饃(金持ちになるまんじゅう)」でもあります。現在、霍州市では年饃の生産企業と工場が120社以上に達し、年間生産量は1200万キロ、生産額は約1億元(約19億円)に達しており、同時に地元で5000人近い雇用を創出することができました。

 縁起の良いモチーフを描いたり版画にするなどした“年画”を壁などに貼るのも、多くの地方に残る伝統的な風習です。四川省綿竹市の綿竹年画、天津市の楊柳青年画、山東省濰坊市の楊家埠年画、江蘇省蘇州市の桃花塢年画は、あわせて中国の四大年画とされています。

 綿竹年画は、地域の人々の楽観的でポジティブな考え方や気持ちと古くからの民族の風習を反映しています。紙の年画のほか、綿竹では人々が時代衣装や動物などに仮装して練り歩く“年画パレード”も行われます。なお、綿竹年画は2006年、中国の無形文化遺産に認定されています。(帥・MI)

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