山西省で西周時代の諸侯レベルの墓が発見

2023-01-06 12:28:20  CRI

 中国山西省考古研究院は4日、省内の運城市絳(こう)県横水鎮にある西周墓地M2022墓の発掘成果を公開しました。考古者は墓の規模や副葬品の規格および殉葬者と殉葬犬などから、この墓は西周時代(紀元前1046~前771年)の諸侯レベルのものであると推定しています。
 この墓地は2004年に盗掘された際に発見されたもので、当時の山西省考古研究所(現山西省考古研究院)、運城市文物ワークステーション、絳(こう)県文物局が合同考古チームを結成し、2004年から2007年にかけて、保護のための緊急発掘を行いました。比較的良好に保存されていたこの墓地は3つの発掘エリアに分けられており、合わせて西周時代の墓1299カ所、車馬坑33カ所が発掘されています。

               出土した青銅器の一部

 今回、発掘情報が公開されたM2022墓は、玄室が比較的広い上、東側にはこれに対応して比較的大きな車馬坑が添えられています。墓内に一緒に副葬された器物は種類が豊富で、数も比較的多く、青銅器1045点(セット)、玉器60点(セット)などがあり、その中には青銅製の礼器や楽器16点のほか、殉葬者と殉葬犬も発見されており、この墓の主人は比較的高い社会的地位を有していたとみられています。

 今回の考古発掘プロジェクトの責任者によると、墓内には兵器6点が副葬されていることから、墓主が男性と推定できます。また、M2022の副葬品の青銅器に刻まれた2つの文章の内容は周王と関わりがあるとされています。さらに墓の規模、副葬品の規格及び殉死者や殉死犬などから、M2022は諸侯レベルの墓であると推定されています。(朱、坂下)

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