世界最大の軸対称太陽望遠鏡、四川省の標高4700メートルの山に設置へ

2023-01-06 15:37:34  CRI

 世界最大の軸対称型太陽望遠鏡を備える直径2.5メートルの大視野高解像度太陽望遠鏡ステーション(WeHoST)が、中国四川省のカンゼ(甘孜)チベット族自治州稲城県の無名山に設置されることになりました。
 同プロジェクトの責任者である南京大学天文と空間科学学院の丁明徳教授は最近、取材に応じて、標高4700メートルの無名山での建設について、「計画用地は全体で1.3~2ヘクタールだ。望遠鏡ステーションには、ドーム建築や維持管理施設などもある。ドームの直径は12メートルで、高さは22メートルに達する」と紹介しました。

                稲城県無名山の星空  

 WeHoST望遠鏡台ステーションは遅くとも今年末に着工し、2024年には建築の主体を完成させ、2025年には設備調整を始めて、2026年にはすべての建設が完了して観測を開始する計画です。完成後は国内外の科学者に開放され、一般向けにも定期的に開放されます。見学者は、天文台ステーション内部の大型スクリーンで太陽表面の黒点や太陽フレアの爆発などの現象をリアルタイムに見ることができます。
 現在、世界で直径が最大である太陽望遠鏡は米国がハワイ諸島に設置した直径4メートルのDKIST望遠鏡ですが、この望遠鏡は偏軸設計です。これに対してWeHoSTは直径が2.5メートルであり、完成後、軸対称太陽望遠鏡として世界最大になります。(朱、鈴木)


ラジオ番組
KANKAN特集