15年前にワイヤロープで川を渡った姉妹、今は?

2022-03-15 15:30  CRI

 2007年、1枚の写真が中国全土で広く知られました。写真には、中国南部の雲南省怒江傈僳(リス)族自治州に暮らしている余春花さんと余才妹さん姉妹が、ワイヤロープを使って荒れ狂う怒江を越えて学校に通う日常のシーンが記録されていました。それから15年も経ちましたが、2人の生活はどうなったでしょうか。中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の記者がこのほど2人の故郷を訪れました。

 2014年、姉の春花さんは雲南中医薬中等専門学校に入学し、卒業後に看護師になったことが分かりました。記者が春花さんを訪ねた時、春花さんは地元で新型コロナワクチンの接種作業を終えたばかりのところでした。

 そして、妹の才妹さんは大学進学の夢は叶わなかったものの、政府の貧困扶助政策の後押しを受け、村の人々と一緒にソウカ栽培に力を入れていました。現在、怒江傈僳族自治州のソウカ栽培面積は約7万4000ヘクタールで、総生産量は4万7400トン近く、生産額は13億2000万元(約245億円)に達しており、同自治州は雲南省最大のソウカ栽培エリア、中国のソウカの中心的な生産エリアになりました。

15年前に索道で川を渡った姉妹、今は?_fororder_1
2007年から2022年の間にワイヤロープで川を渡ることは歴史になった

 2015年に開かれた全国人民代表大会では、「ワイヤロープを橋に替える」ことが「政府活動報告」に書き込まれました。第18回党大会以来、中央と地方政府は合わせて34億元(約631億5000万円)近くを拠出し、雲南や四川、貴州など七つの省や自治区で「ワイヤロープを橋に替える」プロジェクトを実施しました。橋309基を築いた他、796キロの道路も造りました。このプロジェクトは約1168の行政村と4000の自然村をカバーし、約165万人に恩恵が及んでいます。峡谷の山奥に暮らす人々は、ワイヤロープを使う歴史に別れを告げました。

 2018年12月30日、怒江にまたがる喬馬橋が完成し、余さん姉妹の故郷は大きく変化しました。2人は以前の通学方法を振り返り、「国が橋を建ててくれた後、ワイヤロープは少なくなり、観光客に体験してもらうためわずか一部が残っているだけ」と教えてくれました。

 「私たちの世代はもうワイヤロープを使う必要はなくなり、次の世代も必要はない。これこそが幸せだと思う」と2人は言いました。(藍、野谷)

ラジオ番組
10月29日放送分
00:00:00/00:00:00
  • ハイウェイ北京<月曜日>の担当者 劉叡琳_fororder_周一刘睿琳130
  • ハイウェイ北京<火曜日>の担当者 王小燕&斉鵬_fororder_周二小燕齐鹏130
  • ハイウェイ北京<水曜日>の担当者 謝東&劉非_fororder_周三谢东刘非130
  • ハイウェイ北京<金曜日>の担当者 劉叡&孟群_fororder_周四刘睿孟群130
  • ハイウェイ北京<金曜日>の担当者 任春生_fororder_周五任春生130
  • ハイウェイ北京<週末篇>_fororder_北京直通车周末篇
特集ダイジェスト
最新コラム
新華社_fororder_12日中友好協会_fororder_11人民網日本語版_fororder_10人民中国_fororder_9中国網日本語版_fororder_8東方網日本語版_fororder_7JAPAN online_fororder_5
UTYテレビ山梨_fororder_4中華網日本語版_fororder_3東方通信社_fororder_2中国百科検定_fororder_132959111934859451北京観光_fororder_1
蓝晓芹