北京
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1995年生まれでZ世代の徐萍さんは今年、四川省代表団で最年少の代表を務めています。徐さんは2008年の四川大地震の経験者で、被災地の青川県木魚鎮木魚村を離れて国や民間組織の援助の下、大学まで進学し、今はメディア系の会社で働いています。今回の全人代会議への参加が5年目となる徐さんの職務について取り上げていきます。
2008年5月12日に発生した四川大地震。当時12歳の徐さんは一瞬にして肉親、先生、多くの同級生を失いました。しかし同時に、被災地の再建を助ける多くの親切な人たちも現れ、浙江台州の夫婦は徐さんの「両親」となり、徐さんのために生活費と授業料を提供し、血縁はなくとも肉親に勝るとも劣らない思いを持って育てました。
このことについて、徐さんはいつも感謝の気持ちを忘れずに過ごし、「大勢の支援を受けているから今日の私がある。被支援者から1人の支援者になりたい。大学の時から私はよく公益活働に参加していて、雅安市の教育支援で村の子供に勉強をサポートし、障害者のリハビリ医療活動のボランティアも務め、多くの精神的な力を届けている」と語りました。
2018年、徐さんは全人代の代表に選ばれました。初めての人民大会堂入りは、緊張しながらも興奮がありました。代表として職務を全うするに当たり、徐さんは当初、他の代表の発言を注意深く観察して耳を傾け、先輩たちの活動の中で職務遂行の方向性を見出し、毎年、何度もコミュニティや学校へ足を運んで調査研究を行ってきました。
徐さんは、「女性の人民代表大会代表として、また婦女連合会に育てられてきた青年として、私は常に女性の権益保障に関心を寄せている。今年は『国産2価の子宮頚がん(HVP)ワクチンの適齢女性への自発的な無料接種の普及と普及に関するアドバイス』と『農村の遠隔地の出稼ぎ女性に対する誘拐防止と詐欺防止意識宣伝訓練の展開に関するアドバイス』を打ち出した」と今年の提言について話しました。
過去1年間、徐さんは調査とコミュニティの活動に参加して、意見やアドバイスを集めると同時に、ネット上の注目ニュースにもアンテナを立ててきました。そして、初歩的な意見方向の完成後、徐さんはいくつかの組織、コミュニティを訪問して、実地調査を行いました。
これについて、徐さんは、「私は長らく管轄区の代表連絡所で活動しており、これらの活動は社会情勢と民意を間近で理解するのに役立った。調査研究を通じて提出した意見が実行され、市民が注目する方向に進むことができた。これは私が全人代代表に就任した最も光栄な時だ」と語りました。(取材:趙雲莎)