<政協>委員に聞く(4)何偉 青少年の目を守る、近視のスペシャリスト

2022-03-10 16:11  CRI

<政協>委員に聞く(4)何偉 青少年の目を守る、近視のスペシャリスト

 中国人民政治協商会議全国委員会の委員には、さまざまな分野で活躍する専門家が大勢います。委員一人ひとりが持つ意見や関心を、ピックアップしてご紹介します。

 今回取り上げるのは、中国農工民主党の党員で、遼寧省瀋陽市何氏眼科グループの理事長である、何偉委員(62歳)です。 

 何委員は中国医科大学を卒業後、日本に留学して医学の博士号を取得。中国の立ち遅れていた医療分野の改善に取り組み、目の病気を患う人々の役に立ちたいとの思いから、1995年に故郷の瀋陽市に戻り、私立何氏眼科病院を開業しました。

 その後、何氏眼科病院は病院だけでなく、在学生約8000人を有する医科大学や、眼科産業基地などを含む大きな眼科グループへと成長しました。

 全国政協の委員に選ばれてからこれまでの10数年間で、何委員が提出してきた提案は100件を超えます。その多くは、地方の医療や庶民の健康に関わるものでした。

 中国では近年、青少年の近視の割合が上昇傾向にあり、近視発症の低年齢化や強度近視の増加が目立っています。小中学生の学習面の負担が大きいことや、パソコンなど電子機器の使用時間が延びていること、また、屋外での運動が不足していることなどが原因とされています。

 この状況を受けて、何委員はこれまで青少年の近視に関する10件以上の提案をしました。そのうち、去年提出した「青少年の近視予防における遺伝子技術の利用推進」の提案は国家衛生健康委員会から採用され、「関係部門と連携し遺伝子治療に関する研究を進めていく」との回答がありました。

 近視を発症する原因は、上記のような環境以外にも、遺伝、発育状況、メガネの不適切な使用などさまざまです。近視を一括りにせず、個々の原因を解明し、それに合った方法で予防や治療をする必要があると何委員は強調します。この考えに基づいて、何委員は今年、「デジタル技術を利用した『国家子ども青少年視力健康管理サービスプラットフォーム』の構築による、青少年の視力状況の常時モニタリングとスマート管理の実現」を提案し、家庭、学校、病院、政府の連携による近視予防システムの構築を呼びかけました。

 何委員はほかにも、農村地域の医師養成を特に重視してきました。何委員の病院では毎年、農村地域に医師を派遣し、訪問診療や現地調査を行っています。また、地方から医師を受け入れ、眼科医を養成することにも取り組んでいます。こうした経験を踏まえて、今年は農村地域における医師の養成に関する提案も行いました。自身の提案が採択され、医療衛生事業の発展や人々の健康促進の力になれれば、それは何よりの幸せだと何委員は語ります。(取材:王秀閣 校正:梅田謙)

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