北京
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中国人民政治協商会議第13期全国委員会第5回会議が4日午後、北京の人民大会堂で開幕しました。2000人近くの委員が34の分野に分かれて参加しています。委員を構成しているのは、中国共産党や、8つの民主党派、無所属の代表、また、婦女連合会といった団体や56の民族の代表、さらに、宗教、経済、教育、社会科学、農業、スポーツなど各界の代表たちです。
今年はどんな提案をするかについて委員らに聞いてみました。
科学技術分野に所属の李琳梅委員は「私は海水淡水化研究所に勤めている。国全体の水資源に海水を組み入れられるよう促していくつもりだ」と話しました。
また、同じく科学技術分野に所属の謝京委員は「海南省科学技術庁から来ている。種苗業界の保護や深海の開発などを提案する」と述べました。
開幕式に先立ち、「委員通路」と呼ばれるエリアで、委員らが報道陣からの質問に答えました。その中で、首都医科大学の呉浩委員が中国の感染症対策について「社区(コミュニティ)単位の感染症対策は中国独自の手法として重要な役割を果たした。わが国の制度や文化の優位性が示された」と語りました。
参加している委員の立場はさまざまです。そのため、この会議では、この国をより良くするためにはどうすればいいか、さまざまな角度から提案が出されます。今年はどんな提案が出るか、注目していきましょう。(取材:王秀閣 校正:梅田謙)