北京
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中国共産党中央委員会の習近平総書記は全国人民代表大会(全人代)と中国人民政治協商会議(政協会議)という中国の民主政治を討議する最高の場で、「全面的かつ厳格な党の管理」を指摘しました。
2015年の全人代と政協会議の開催期間中、習総書記は江西省代表団の審議に参加し、「品行を把握するには政治環境の改善に力を入れ、清廉な環境をつくらないといけない。政治環境の改善には腐敗取り締まり行動を徹底させる必要がある」と強調しました。
2017年、遼寧省代表団に新たに選ばれた労働者、医師、教師を中心とする代表40人を前に、習総書記は、「どんな地区でも、安定的で秩序のある目標を実現させるには良好な政治環境が必要だ」と指摘しました。
習総書記は2018年、重慶市代表団の審議に参加した際、再び政治環境の重要性に言及し、「政治環境は自然環境と同じく、油断すると汚染されるものだ。問題が出たら、回復するには大きな代価を払うことになる」と述べました。
政治家と商人の関係は古くから複雑で重要な問題です。
習総書記は両者の関係を重視し、権力を利用して私利を謀ることや権力と金銭との取り引きなどをしてはならないことを多くの場で重ねて強調してきました。2016年、習総書記は政治協商会議の委員を見舞い、討議に参加した際、親近感と清らかさを特徴とする、政治と企業経営者の新たな関係構築を初めて掲げ、大きな反響を呼びました。当時、習総書記は、「幹部にとって、親近感とは率直に民間企業と交流を行い、困難の解決を手助けすることだ。清らかとは民間企業の経営者との関係で、権力と金銭との取り引きをしてはいけない。民間企業の経営者にとっては、法律に従い企業経営を行うことだ」と説明しました。
中国共産党第18回全国代表大会の開催から、習総書記は数回にわたって、家風を強調しています。家風は個人の品行に影響を及ぼすだけではありません。権力を持つ幹部にとって、良好でない家風は不祥事を引き起こす原因になる恐れもあります。
2018年、習総書記は重慶市代表団の審議に参加し、「家風を重視すべきだ。小さなことだが、鏡のようである。小さなことでも党の品格・原則・人格が映されている。生活やコミュニケーションなどをうまく自律すべきだ。私生活で他人がいない時、ささいなところでも、自身をコントロールしなければならない」と指摘しました。
良好な品行は中国共産党の宗旨の具体的な表現であり、中国共産党が終始人民と親しい関係を保ち、強固な足場を保つ要因だとみられています。
2014年、習総書記は安徽省代表団の審議に参加した時、「各級幹部が良い品行を発揚し、自身を厳しくコントロールし、厳格な姿勢で権力を用い、自己管理を行う。同時に真面目に物事を考え、事業を行い、人としての良い品行を身に着ける」と強調しました。これらの要求は共産党員の最も基本的な政治品行と原則であり、共産党員の自身をコントロールし、物事を行う上での重点でもあります。(殷、野谷)