＜全人代・政協＞習総書記、政協会議の委員らと共に国の大方針を討議 忘れがたい瞬間

　第13期全国政治協商会議第5回会議が4日に開幕します。過去9年間、習近平中国共産党中央委員会総書記は会議期間中に出席した全国政協委員らを訪問し、委員らと共に国の大方針を討議してきました。

　2013年3月4日、習近平総書記は全国政協会議の科学技術協会と科学技術各分野の委員らの合同会議に参加し、科学技術事業の発展に対する委員らの意見に耳を傾けた後、イノベーションによって発展を推し進めていく戦略の実施をめぐる見解を詳述しました。習総書記は、「総合的国力をめぐる世界的な競争がますます激しくなる中で、私たちの選択肢はそれほど多くなく、自主革新の道を歩まなければならない」と強調しました。

　中国は56の民族からなる大家族であり、民族団結の重要性は言うまでもありません。2014年の全人代と政協会議では、習総書記は52の民族出身の100人以上の少数民族の委員を訪ねました。習総書記が特に関心を寄せたのは新疆の少数民族の大学生の就職問題です。

　習総書記は、少数民族の委員らが新たな情勢の下での民族に関する活動をやり遂げるために、アドバイザーやアシスタント、政策決定のコンサルティングの役割を発揮していくことに期待を示しました。また、「さまざまな方法で、少数民族とその地域の経済、社会の発展を加速させ、少数民族地域の人々が絶えず具体的な利益を得られるようにしなければならない」と強調しました。

　ところで、全国政治協商会議の参加者の中で、中国国民党革命委員会、台湾民主自治同盟、中華全国台湾同胞聯誼会からの委員らは長年にわたって両岸関係の平和的発展の推進に力を入れています。2015年の全人代と政協会議の開催期間中、習総書記は、中国国民党革命委員会、台湾民主自治同盟、台湾連合中華全国台湾同胞聯誼会の委員らからなる合同会議に参加し、両岸関係問題を中心に委員らと熱心に意見を交換しました。

　習近平氏は「宝の島」といわれる台湾と距離的に最も近い福建省で17年間も勤務し、多くの台湾同胞と知り合いました。習総書記は「われわれが両岸関係を発展させる上での着眼点と立脚点は両岸同胞の幸福を図ることだ」と表明し、「われわれは台湾同胞の考えを理解し、台湾同胞に大陸の発展チャンスを分かち与え、台湾の若者たちに優れた才能を発揮し、理想を実現する舞台を提供していくことを望んでいる」との考えを示しました。

　改革開放政策の実施以降、中国経済が絶えず奇跡を起こすには民営経済の功績は不可欠です。2016年の全人代と政協会議の開催期間中、習総書記は中国民主建国会、中国工商業聯合会の委員らの合同会議に参加し、民間企業の改革や革新的発展について委員らと話し合いました。習総書記は、中国共産党と国の方針や政策を改めて提起し、民間企業や民間企業の経営者らを安心させました。また「中国の経済と社会の発展における非公有制経済の地位や役割に変りはない。非公有制経済の発展を奨励、支持し指導していくという方針と政策にも変わりはない。非公有制経済の発展のために有利な環境をつくり、より多くの機会を提供することに力を入れていくという政策的方向に変わりはない」と強調しました。

　第18回党大会以来、習総書記は「文化的自信」という時代的な課題を非常に重視してきました。2019年の全人代と政協会議の開催期間中、習総書記は文芸、社会科学分野の委員らの合同会議に参加し、文化・文芸活動や哲学、社会科学活動に関するさらなる取り組みについて新たな要求を打ち出しました。習総書記はその際、「すべての価値ある、有意義な文化・芸術的創作と学術研究は、現実を反映し、現実を観察し、現実的な問題を解決し、現実的な課題に答えるのに資するものでなければならない」と強調しました。

　そして2021年の全人代と政協会議の開催期間中、習総書記は委員らの合同会議で教育と医療問題について綿密に意見を交換しました。習総書記はその際、「学校教育であれ、家庭教育であれ、過度に点数にこだわってはならない」と指摘しました。また「重篤な疾患に対する医療保険と救済制度を整備し、医療保険基金の監督管理制度の改革を掘り下げ、一般市民の『命を守るお金』、『命を救うお金』をしっかりと守らなければならない」と強調しました。（藍、坂下）